色々やってみる日記

粘土フィギュアの製作ログ、うつや不安症の話、論文執筆やResearch Studentのあれこれについて。

全豪オープンにグランドパス当日券でふらっと行ってきました【後編】

 

  

では、ようやくメインのテニス観戦レポに参りませう!ただご容赦いただきたいのは、わいがテニスのことは本当に何も知らない門外漢だということです。

 

テニスの知識といえば、年代的に『テニスの王子様』くらい……?という人間が書いていると思っていただけたら幸いやで。そんな素人視点からの全豪オープンの感想をお届けするお!

 

 

45分の待機列の後に、ようやく入場を果たしたコート3。

 

スタジアムの雰囲気

こじんまりした、コート3のサイズ

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わいは、入ってすぐに「コートちっちゃ!選手が肉眼でしっかりはっきり見えるじゃないの!」ということに驚きました。プロスポーツといえば、プロ野球とかサッカースタジアムくらいの規模の観客席しか印象になかったんですね。それに比べたら、コート3はめちゃくちゃご褒美スタジアムじゃないですか!こんなに近くで見て良いの??高校の憧れの部活の先輩を見るくらいの距離で、トッププレーヤーを拝んでいいんですか??

 

ここがすごいよ全豪オープン!

 

スタジアムのサイズがこじんまりとしているため、肉眼で選手の一挙手一投足が見れる!このサイズのスタジアムじゃ、どこだって神席なのでは!?

 

 

錦戸に入場させてもらってすぐは、「席なんか見つかるのかしらん?」と思ったけれど、このサイズだったので空席がすぐわかりました。

 

1席は(15列くらいあるうちの)ちょうど真ん中辺り、7列目くらいの位置。並びの2席はもう少し後ろで10列目くらいでした。見晴らしの良い前方の席を母に譲り、テニスのルールを知らない私は昔テニススクールに1年だけ通っていた姉の隣に着席。ポールが少し視界をふさいでいるけれど、避ければ普通に神席! 

 

応援のマナー

席をぐるっと見回すと、クロアチア応援団とも呼べそうな、赤と白のチェッカー柄に身を包んだ一団が目立っていました。いつみてもVANSの靴を思い出すおしゃれな国旗。さっきの写真にも写り込んでました。

 

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わいはテニス=紳士のスポーツという印象から(二回目)、試合って静かに行われるのかなと思っていたのです。ところが実際は

 

けっこう歓声が飛ぶ飛ぶ!

 

良いラリーが続いたら「WOOOOOooo!!」。コートチェンジのときも「WOOOOOoo!」。

 

応援のルールもよく分かっていないわいでも次第に試合にのめり込み、選手がサーブミスをするとつい「う……」と声が出そうに。でも観戦者の方で、ミスに声を出す人は誰一人いなかった。サーブの瞬間が、一番スタジアムが無音になる。良いプレーには声をあげて、それ以外は選手の集中力を守っているのかなと。それは素敵なマナーだなと思った。

 

ただ、やで。

 

観戦マナーの話には少し続きがあって、それはちょっと後で。

 

お酒が持ち込み可能なこともあって、コートの雰囲気自体はとてもくだけたものでした。野球観戦やサッカー観戦と変わらないような。服装とかも、みなさんラフでしたしね。

 

 

 

この試合はマリン・チリッチ vs ブノア・ペール戦だった!

フルセットの試合

入場した時点では、誰が戦っているのかすら分かっていない状態。

 

選手の一人は真っ青のユニフォームを着ていて、もう一人は立派なおヒゲを蓄えています。目の前のモニターに映し出されるスコア表と選手のデータ。

  

ち、チリッチって書いてある!!

 

なんと、私たちが入場したこの試合は、前日のうすい下調べで見ていたマリン・チリッチ戦だったのです!あれ?この試合が始まったのって、だいぶ前じゃなかったっけ??

 

この日のチリッチvsペール戦は試合時間3時間を超えるフルセット試合(勝敗が最終セットまで持ち越される勝負のことらしい)だったのだ。

 

わいらが入場したときは、ちょうど試合が折り返した辺り。着席してから最後まで、点を取っては取り返す、めちゃくちゃ拮抗した試合展開!!これは素人でも分かるくらいアツい!!!

 

前後左右の揺さぶりが面白い!

テニスの試合って本当にドロップショットとかドロップボレーとかするんですね!!あの、相手コートの前の方にボールを打ち返すやつ!!チリッチvsペール戦では前後左右に揺さぶりをかけるシーンがけっこうありました。あと200km/h超えのサーブが何回か。すげぇ……

 

当然めちゃくちゃ真剣な試合なんでしょうけど、相手の裏をかくようなトリッキーな動きが頻発していて、見ててすごいエンターテイメント性があった。勝つためにこんなに自由にプレーしていいんだぁ〜!というところに素人の心は踊りました。

 

テニスの試合ってこんなに楽しくていいの?って思ってしまった。

 

この試合が終わった後に、引き続きポルマンズvsラヨビッチ戦も観戦したんですが、見ててわかりやすく面白かったのは圧倒的にチリッチvsペール戦だった。むしろポルマンズvsラヨビッチ戦の方が、私がテニスに抱いていたイメージ通りだったかもしれない。真面目な感じというか。観客席ももうちょっとお行儀がよかった気がする(2回くらい、オーストラリアのポルマンズ選手を応援する『オジオジオジー!オイオイオイ!』の掛け声があったくらいで)。

 

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最前列で見た、ポルマンズvsラヨビッチ戦。 

  

 

後ろに座っていた熱狂的なファン

最初はお名前を存じ上げているというだけの理由でチリッチさんを重点的に見ていたのが、気付けばおヒゲのブノアさんの応援をしていた。わいらの席の真後ろに熱狂的なブノア・ペールファンのオーストラリア人がいて(オーストラリア英語だった)、その人がことあるごとに大声で

 

ゴォォォォブゥノォォォォォォ!!⤴️

 

と叫んでいるのを聞いているうちに、感情移入したのかしら。声からてっきりブノア・ペールファンのオジーのおっさんだと思っていたら、振り返って顔を見た姉によると「高校生くらいの男の子だった」とのこと。あんなに野太い声の!?

 

スタジアム全体でみると、おそらくチリッチ選手の応援団の方が声が大きかったので、この高校生の彼は一人でめちゃくちゃ頑張って応援しておりました。100人力の応援!

 

サーブのお写真

ブノアさんはとにかくスタイルがよくて体つきが本当に美しかった。カメラを見返してたら、わいはサーブの瞬間ばかりを撮っていたみたい。

 

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こちらがブノア・ペール選手(フランス)

 

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こちらがマリン・チリッチ選手(クロアチア)

 

すげぇ〜〜生身の人間の体でできることすげぇ〜〜〜。

  

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左に写っているボールガールさんたちも良い働きで!コート内に転がったテニスボールをはけさせる時の「ボールの送球の仕方」は決まってるみたいで、とても機敏。コートチェンジ休憩のときにタオルを持って行くのも彼女たち。ペール選手が空中にパッと放り投げたタオルを機敏にキャッチしてました。

  

 

 

ペール選手が怒った観戦マナー

試合は最後のセットまでもつれ込み、わいの記憶が正しければ、チリッチ選手を応援していたクロアチアの応援団が歌を歌った?んですよね(野球でいうなら「かっとばせーなんちゃら!」みたいな?)。そしたらペール選手が、

 

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カポッと耳を塞いでから、

 

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平泳ぎするみたいに腕をスイスイっとするジェスチャーをしました。


今の平泳ぎみたいのは何だろう?

f:id:up-phd:20200208210205p:plain静かにしてって抗議じゃないかな?

 

 

これ、どうやら記事にもなっていたようです。

 

 

ざっくり要約すると、チリッチ選手のファンの応援マナーに苛立ったペール選手が、ウォーターポロのキャップをかぶったファンたちに「プールに帰れ」というジェスチャーをしていた、とのこと。注: ウォーターポロはクロアチアで有名なスポーツだそう。

【参照】Australian Open 2020: Benoit Paire mocks water polo fans in losf to Marin Cilic | Fox Sports

 

最後のセットまでずーっと、どちらかが1本取って、そしたら相手も1本取り返して、というめちゃくちゃ競った試合内容が続いていただけに、最後の最後にペール選手が立て続けにポイントを落としてしまったのがあっけなかったような気がした。その一端に観戦者のマナーという悪影響があったのなら、それはよろしくないね(私には勝敗を決した『本当の理由』のようなものは分からないけど)。 

 

この数日前にはギリシャのチチパス選手が自分のファンの応援を「フットボールすぎる。あの姿勢はテニスに属するものじゃない、フットボールのものだ。テニスコートのものじゃない」と注意していたよう。もしかしたらわいが目撃した全豪オープンのマナーは本当はあんまりよろしくないものだったのかもしれない。

 

 

余談

「ブノア・ペール」「奇人変人」

家に帰ってからペール選手についてぐぐってみたら、 「錦織選手のライバル」という検索予測の次に「奇人変人」と出てきて笑ってしまった。おヒゲがかっこいい人だと思っていたら、そんなあだ名があったのね!日刊スポーツの記事には「凡ミスとスーパーショットの嵐」と書かれていました。

【参照】錦織きょう2回戦 相手は天敵、奇人変人のペール - テニス : 日刊スポーツ

 

またペール選手はリオ五輪のときに、素行不良だか問題行動だかのような理由で、選手村を追い出されたそう。

 

前編で書いた通り、わいは不安障害があって10ヶ月間引きこもっていて、1月22日はまだ一番気が動転していた頃と言っても過言ではなかった。ビクビク怯えきっていたわいにとって、周囲の目なんて気にせずにどーんと自己主張をしているペール選手はえらくかっこよく映り、勝手に感銘を受けたのでありました。

 

 

余談:大坂選手のポスター等

会場には前年度優勝者の大坂なおみ選手の顔があちこちに大きくプリントされていました。私が大学のときに片思いしていた女性にそっくりで、ついついドキドキしてしまうぜ。

 

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逆上がりも跳び箱も二重跳びもクリアしないまま小学校を卒業してしまった正真正銘の運痴には想像もできない世界で頑張っている人々を間近で見て、10ヶ月引きこもっていたわいはすごくスカッとした。自分の頭のなかの小さい世界に留まり続けるのが窮屈に感じました。もっと伸び伸び頑張りたいなと思ったりして。

 

そういう意味でも、本当に来てよかったです、全豪オープン。

 

いつか大坂選手の試合も観戦してみたいものです。今まではそんなん「いや、普通に考えて無理やろww 全豪オープンとか素人が簡単に見れるもんちゃうやろwww」と思っていたけど、今回の経験で素人でも当日券で入場できるって分かったからな!本当に見たいと思ったら、きっと指定券だって取れるはずさ。

 

いつかね。