色々やってみる日記

粘土フィギュアの製作ログ、うつや不安症の話、論文執筆やResearch Studentのあれこれについて。

石粉粘土(ニューファンド)でナルシソ・アナスイをフルスクラッチ造形してみた。

<監獄の中>という閉鎖された空間からスタートして、そこからジョジョ史上でも最大規模じゃない?と思うようなスケールに発展していく6部『ストーンオーシャン』。

 

空条徐倫がジョジョ初めての女性主人公という点と、登場人物が全員監獄で出会う=何らかの犯罪を犯し、裁かれて入ってきているという点で*1、これまでのグループ構成とはかなり色の違った人間が集まったような気がする。

  

ナルシソ・アナスイ(ネタバレ含む)

 

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子供の頃から時計から車まで何でも分解してしまうという癖を持ち、ついには浮気した彼女と間男を分解して刑務所に入れられた。主人公の空条徐倫を愛しており、徐倫のためなら自らの命を犠牲にすることも厭わない。スペックの高さからウェザーリポートとともにかなり頼れる味方ポジに収まっているが、一方で持って生まれた性格は味方グループで唯一くらい反社会的な気質があって、一般人を戦闘に巻き込んだり、フーファイターズが言われて一番傷つく暴言を吐いても全く罪悪感を感じている様子はなかった。

 

だから個人的には「情緒・情動が小学生で止まっていて、それ以外のスペックは年相応に成長してる奴」みたいなイメージを持っていた。

 

それが終盤には、「自分は犯罪者で、徐倫と釣り合うわけがないことは分かっている。それでも徐倫の清い意志と希望を捨てない精神は、俺の壊れそうな心を照らしてくれている」という内容の発言をして、アナスイも旅を通して変化していたことを知る。

 

 

 

6部はアナスイといい、ウェザーリポートといい、フーファイターズといい徐倫の『黄金の精神』でようやく生を得て、歩き始めることができた、みたいなキャラクターが多すぎて、大エモのエモなのである。空条徐倫以上に周囲を照らしたJOJO主人公がいただろうか(1部、2部未読なので、いたのかも)。

 

天才肌の承太郎(3部の主人公で父親)と違って、本当に泥臭い不屈の精神を見せてくれた。

 

【完結済み】ジョジョの奇妙な冒険 第6部 カラー版

 【完結済み】ジョジョの奇妙な冒険 第6部 カラー版

 

 

完成品

さて、完成品はこんな感じになりました。

 

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と、言うわけで、出来上がるまでを説明してみるッ。

 

 

原型を作る

先ずは顔ッ!!

顔は原型師さんでもリアル寄りに作る方とデフォルメ寄りに作る方がいらっしゃるイメージ。ジョジョは原作がリアル寄りなので、下の動画のやり方で顔を作る。

 

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以前の記事で「ニューファンドでこの作り方はきつい」と書いたけれど、ニューファンドの扱いに慣れてきたのかなんとか作れた。

 

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最初はこれくらいの感じで、一旦乾かす。

  

体は一気にッ!

毎回参考を探してこなくて済むように、evernoteに参考写真一覧を保存しておく。原作のスクショ、同じポーズの人体、筋肉の付き方等をぽいぽい。

 

今回は「ダイバーダウンで潜っている地下から出てくるアナスイ」を作ろうと思ったので「水泳選手がプールから上がってくる瞬間の写真」をたくさん収集する。

 

ファンド節約のために、先ずはアルミホイルの芯材でだいたいの形を作り、それを覆い隠すようにファンドで包んで行く。一気に下の状態まで作って、一旦乾燥。針金があれば使ったと思うけど、手元になかったから今回は針金は入ってません。

 

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ニューファンドは乾燥させているあいだに角度が変わったりするから、首が下がってこないように、時計とデザインナイフで角度を固定。このまま一昼夜。見張れるように、ベーキングシートに乗せて、リビングの片隅で放置。

 

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翌日にはもう下がってこない程度まで硬くなっていた。

  

 

 

顔を修正ッ!

眉毛、目、口、鼻をキャラクターに似るように修正。気に入らなかった目と口はデザインナイフで削り出してしまって平らに戻し、新しくファンドを乗せて作り直す。アナスイは唇が特徴的だと思ったので、下唇は四角く、上唇は陣中溝が横広&なだらかになるように作る。

 

ビフォアアフター。

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筋肉を盛るッ!

「みんなで筋肉体操」の武田真治や村雨辰剛を見ながら、上腕、前腕、背筋、胸筋を盛っていく。構造がよく分かっていないのでなんちゃって筋肉だが、多少は人体図などを見て勉強するようになる。

 

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顔を描き入れるッ!

顔は無印良品の消えるフリクションボールペンで描いた。失敗しても、ドライヤー当てたら消えるかなと思って。ありがたいことに失敗しなかったので、実際に消えるかどうかは定かではないが、多分消えると思う。顔が入るとやる気が出て良いッ。

 

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髪の毛ッ!

そもそもの作り方がよく分からなくて、一番苦戦。最初は薄く伸ばしたファンドを一房ずつペタペタ貼って作って見た。こんな感じ。すぐに折れるかな?と思いきや、このペロペロは案外強度があって、折ろうと思ったら「雪の宿」を折るくらいの力は要った。

 

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ただここから立体にできず。ペロペロ撤去。アナスイの髪型をめちゃくちゃ簡略化させた(細かい房や動きは無視した)「前髪」と「後ろ髪」のツーピースを作成。ファンドが乾かないうちに、デザインナイフorスパチュラで縦線を引いている。

  

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あ、ちなみに着脱可能にしたかったので、頭の方にリップクリーム(メンタムとか)を塗ってから作っています。これで、髪が乾いた後するっと外れる。

 

これ以上どうしたらいいのかよくわからなかったので、前向きに諦めた。髪の毛はまた次のフィギュアで勉強しる(´・ω・`;) 上と下の間に、帽子も整えていた模様。

 

 

 

手先を作るッ!

自分の手などを見ながら作る。

 

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と、つい先日i-conさんがニューファンドで手を作る方法をツイートされていたので、次は参考にしたい(おしゃもじは知らずにやっていたので、ヤッタネ!)

 

 

紙やすりで磨くッ!!

だいたいの像が出来上がったら紙やすりで綺麗に磨くのだが、わいはいつも途中で面倒臭くなってしまう。アナスイもそこそこ磨いたものの、「ツルツルにシテヤル……ッ!」というほどの気概はなく、そこそこで完成宣言を出す。

 

こちらもi-conさんがタイムリーにアドバイスをツイされていたので、次は参考にしたい……ッ!(この荒い番手で削る、っていうのは全然やってなかった)。

 

  

こんな工程を経て、ニューファンド・ナルシソ・アナスイはほぼ完成した。

 

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そしてわいは出来上がったアナスイに色を塗るベく、人生始めてのサーフェイサーとやらと、タミヤのアクリルカラー塗料をぽちったのであった。

 

 

後編、初塗装に続くッ。

 

 

 

*1:注:でも冤罪だったり、情状酌量の余地があったり、収監されるために犯罪を犯していたり、そもそも刑務所生まれだったり、プランクトンだったり等の事情もある。